経営情報システムの発展(EDPS・MIS・DSS・SIS・BPR)について解説

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経年代営情報システムとは、企業が意思決定をする過程において、情報を全社的に蓄積し、それらを必要に応じて適切に収集・活用・提供するために情報を編成したシステムのことです。

例えば現代の企業では、販売処理や会計業務は当たり前のように情報システムを用いて行われていますし、販売や顧客などの情報を基にしてマーケティングや販促活動を行うことも一般的になってきています。

今回の記事では、経営情報システムの種類とその発展について解説していきます。

経営情報システムの発展

経営情報システムは、主に以下のような流れで変遷していきました。

  1. EDPS
  2. MIS
  3. DSS
  4. SIS
  5. BPE

それぞれ詳しく見ていきます。

EDPSとは?

EDPSは、Electronic Data Processing System(電子データ処理システム)の略称です。

日本では1960年代くらいから導入されており、給与計算や、売上計算などの会計処理において、大量の事務データを集中的に処理するシステムのことを言います。

また、近年では営業や各種管理業務にまで適用業務は拡大してきています。

MISとは?

MISは、Management Information System(経営情報システム)の略称です。

EDPSはオペレーション(事務処理)に対応する情報システムでしたが、MISは管理者(マネジメント層)の意思決定をサポートするための情報システムです。

EDPSで蓄積された情報を、意思決定に役立たせる為に管理者にレポートするシステムであり、コンピュータに経営参加的役割を果たさせるという特徴があります。

DSSとは?

DSSは、Decision Support System(意思決定支援システム)の略称です。

1980年代後半にパソコンとともに普及した情報システムであり、MISとの違いは非定型の問い合わせに対応できる点が特徴です。

またその他にも、最終的な利用者が直接コンピュータなどを利用して必要なデータ取得や分析を行う点もMISとは異なります(これをエンドユーザーコンピューティングと言います)。

SISとは?

SISは、Strategic Information System(戦略的情報システム)の略称です。

1980年代から90年代前半にかけて浸透していった考え方で、これまで間接部門の一部として認識されていた情報システムを経営部門の中枢に据える為のシステムです。

有名な例としては、アメリカン航空の座席予約システムがあります。それまでは電話などで旅行代理店が航空機の座席の予約を行っていましたが、アメリカン航空は座席予約システムを開発し、オンラインで座席予約が可能になるシステムを完成させました。

これによってアメリカン航空は予約方式が便利になったことで売上利益を増やし競争優位を気付くことができたという実績があります。

このように、SISは企業の戦略そのものを変えてしまう影響力の大きい情報システムです。

BPRとは?

BPRは、Business Process Reengineering(ビジネスプロセス・リエンジニアリング)の略称です。

1990年代に普及した考え方で、ビジネスプロセスを再構築する(仕事の仕方を根本的に見直す)というものです。

これまでのEDPSでは、業務の効率化を目指すものでしたが、BPRではビジネスプロセス自体を改革し、業務の合理化を図ります。業務フローやシステムの大規模な見直しをすることによって、生産性を大きく向上させる役割を担います。最たる例としては、業務のIT化等が挙げられます。

まとめ

経営情報システムの発展は、最初は機能的な効率化などが目的とされていましたが、現代になるにつれて問題解決支援や創造的な活動にまで範囲が及んできたという歴史があります。

今後のIT技術の発展とともに、さらなる経営情報システムの利活用は必須となっていくでしょう。